【ぶっちゃける】ICOを批判的に見る人の意見

今回はICOを否定的に批評する記事を書こうと思います。
Gackt(ガクト)氏のICO、SPINDLEについて調べてみた!
などでも書いている通り、僕はICOに批判的です。
2018年に盛り上がりそうなジャンルのICOに批判的というのは、我ながらお金儲けのセンスがないようにも感じますが批判的なので仕方ありません。
もちろん良いICOもあると思ってますが、どうもそれを見抜くことが難しいというか、ほぼ全てのICOが過大評価されている気がするためICOに参加したことは一度もありません。
なので、今回は逆ポジショントークと思って読んでいただけたらと思います。
もくじ(目次)
The DAOから投資者保護が進んでいないのでは?
ICOを振り返る上で欠かせないのがThe DAO事件だと思います。
The DAOを知らない方のために一言で説明すると、
集めたお金、なくしてしもたわ。
The DAO
という事件です。
投資者から集めたはずのお金がなくなってしまいました。
↓
どうしよう。
↓
どうしようもないよね!
という事件です。
勘違いしてほしくないのは、何か新しいことが世に生まれる際にはある程度の不都合が起こってしまうものだと思いますし、過去の失敗がやがて未来の革命になることを僕は応援しています。
でも、今ICO市場に参加してるかたは金儲けが最大の目的ですよね。金儲けが最大の目的なのに、「お前の資産なくなってしもうた。すまんな。」では困りますよね。
IPOとは似て非なるもの
ICOを語る際に類例として用いられることの多いのがIPOです。
ただIし、COとIPOでは前述の投資者保護の度合いが全く異なります。
ICOとIPOの最大の違いについてですが、僕は「第三者の目による厳しい監査があるかどうか」だと思います。
IPOとICOの比較に限らず、株の世界と比べて、
仮想通貨の世界はよく言えば「自由」ですが、悪く言えば「無法地帯」です。
誰でも自由に行えるというプラスの面ばかりが革新的だと持ち上げられますが、誰でも出来てしまうことのヤバさも抱えていると思います。
お金以外にも、どこの誰ともわからない、素性の明らかでない人たちにパスポートをはじめとした数多くの個人情報をプレゼントするのも恐怖です。
また、上場に関しても、株とくらべると、仮想通貨の場合は非常に自由で規制も緩いと思います。
(BIttrex, Binanceにもお金さえ積めば上場できるとかできないとか。)
その自由さを誠実に利用する人ばかりだと良いのですが、世の中そう優しい人たちばかりではないのです。
自由さを悪い方に利用して、ICOを集金マシーンとして活用してくる人たちもまた大量にいるわけなのです。
お金さえ積めば上場できる?世界なので、とりあえず上場するだけして開発しないプロジェクトもあれば、そもそもお金を持ち逃げするプロジェクトもありますし、
え、それだけお金集めた割に、進歩ショボすぎない・・・??(´・ω・`)
というプロジェクトがまあ多いです。
具体名まで出すのはさすがに憚られますが、10億円単位で集めるプロジェクトもある程度見受けられますし、中には100億円単位で資金調達に成功するプロジェクトもあります。
それだけの額を集めたなら、もっと開発・マーケティング共に責任もって進めて欲しい気がします。
ちなみに、この調達額を僕が過大評価と判断する理由は、IPOでの調達額と比較してのことです。
100億も集めたら相当実需に入りこんでいけるんじゃないの?
毎月毎月ニュースでまくりなんじゃないの?
毎月毎月「to the moooooon!!!!」状態じゃないの?って思います。
【追記】資産210億円株トレーダーのcisさんも言及されてましたので引用します。
仮想通貨の値段はこれからどうなるかまったくわからないけど
コスト数億円でICOできる草コインが簡単に時価総額100億以上になる現状はあきらかに異常なので
そこは必ず淘汰されるだろうと思う— cis@株 先物 FX 仮想通貨 ドラクエ (@cissan_9984) January 22, 2018
ICOのSCAM度判定法
1.MLM形式 or 高額リファラル
宣伝・マーケティングの仕方は何もMLM、リファラルに限った話ではないとわかった上で言いますが、高額な紹介報酬は中身が「お値段以下」な証拠だと思います。
HYIPの様に高配当をうたった実質ポンジースキームなものも2018年には沢山出てくると思います。
2.謎の代理店がある。手売りされている。
1と比較しても、2から漂うSCAM臭さは異常です。
その昔、キングダイスコインとか、クラブスパークルというMLMのコインとか色々あったよね~って懐かしんでます。
だいたい謎代理店コインは公表しないだけでMLM形式になってることが多いです。
3.「元本保証」をうたっている。
「元本保証」、「絶対に損はしない」、「必ず値上がりする」などなど言葉を色々変えてはいますが、全部SCAMと警戒して調査した方がよいと思います。
私は恥ずかしながら、仮想通貨に入る前に、この手の投資サギに過去引っかかっております。
高い授業料でした。
「WHERE IS MY JPY!!!!」と叫ばずに泣きました。
「損だけはないよ」と言って安心させようとしているのだと思いますが、本当に損しないなら自分で全部買えばよいわけですよね・・・
4.有名人が出てきたり、主に途上国の政府が出てくる
Nではじまるあいつとか、Sではじまるあいつとか・・・
5.日本円で最低数十万円~の価格設定
これは正直雰囲気というか体感です。
数あるICOの中でも、数十万円で一口としているものは注意が必要かと思います。
考えられる理由としては、もともと多数の投資者を騙せる見込みがないため、少ない数から単価を大きくして引っ張ろうということかなと思います。
ICOの今後
仮想通貨全体もそうですが、特にICOでの資金調達は正直まだまだ社会実験の域を出ていないと思います。
自由度を活かしつつも、自由度を悪用しない誠実なプロジェクトが数多く成功し、バブルの域にとどまらないことを願います。
2018年もSCAMなICOを含め、色々なプロジェクトが出てくると思います。数多くのプロジェクトの成功と、数多くのSCAMプロジェクトの失敗をお祈りします。
ただやっぱり、今の異常なまでのICO過大評価は是正されるだろうなあ。
おまけ
日経新聞が上場を決定的かの様に報道し、その後ソフトバンクグループはあくまで選択肢の内だとする公式発表をしたIPO、どうなるんだろう。。。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO25669170U8A110C1MM8000/
https://www.softbank.jp/corp/news/press/sb/2018/20180115_01/
http://www.huffingtonpost.jp/2018/01/14/softbank_a_23333254/
Comment
キングダイスコインを人づてに買って、お金が無くなったと言われて泣き寝入りしました。100万円でした。
それは災難でしたね。ICOは確率的にも手を出さない方が良いと思っています。特に代理店形式はもれなくアウトだと思います。