仮想通貨の価値の源泉を考える【PoS】

前回、PoW価値の源泉を考えました。
今回の記事ではPoS採用通貨の価値の源泉について考えたいと思います。
未来について考えたい。
そのために色々な方の意見・フィードバックをいただきたい。
・未来のことは全て“time will tell”と考えています。ですので、「俺が正しい、お前が間違っている。」と言うつもりは一切ありません。万一、不快にさせてしまう記述があればご指摘下さい。
・意見が180°違っていようと、その意見を主張する権利を守るのが言論の自由だと思っています。
・“相手にする時間がもったいない”というほどでない限り、「○○について勉強してこい」、「○○の部分は△△の側面からもう一度考えてみろ」といった簡単なアドバイスだけでもいただけると助かります。
・全て現時点での考えです。後に変わることはいくらでもあります。
法定通貨になぜ価値を感じるか?
導入として、一旦、法定通貨はもはや金兌換ではないのになぜ価値があるのかを考えます。
これは法定通貨に価値があるという幻想からだと考えます。
では、なぜ幻想が生まれているのでしょうか?
それは“法定通貨は支払いに使える(と保証されている)から”だと思います。
法定通貨での支払いを拒否することが出来ないため、法定通貨には何にでも交換できるという特徴があります。
例えば、大根をもってデパートに行き、大根で服を買おうとしても買えません。
服をもって本屋に行き、漫画を買うことも出来ません。
しかし、法定通貨であれば服も買えますし、漫画を買うことも出来ます。
例えが極端すぎますが、商品券やポイント、Amazonギフト券など比較的現金に近い感覚の物と比較していただいても構いません。
これらは特定の場所では交換可能性の大きいものになりますが、それでも法定通貨の交換可能性には勝りません。
法定通貨は“どこでも使える”・“何とでも交換できる”と保証されているから、“みんなが価値を信じている”のだと思うのです。
PoS採用通貨が価値を持つためには?
PoS採用通貨が幻想を作り出すためには法定通貨と同様のことをすれば良いだけだと考えます。
つまり、PoS採用通貨での支払い(何かとの交換)を受け付ける人がたくさん出てくればそれでOKです。
逆を言えば、何とも交換できないPoS採用通貨は無価値かと思います。
この場合、「持っているだけで配当がある」との反論を一つ想定していますが、無価値なものを配当されても、当然無価値です。
例えば僕がYusuiコインというPoS採用通貨を発行して配った(売った)とします。
しかし、世界中のだれもが交換を受け付けなければ、当然Yusuiコインは無価値であるという具合です。
註*PoW採用通貨は法定通貨で担保された費用を、マイナーがわざわざかけてまで維持されている点が違います。(正確にはこの比較も論理が雑です。ごめんなさい!)
註2*話を簡潔にするため、通貨としての機能に話を絞っています。
意見のまとめ
・PoS採用通貨の価値の源泉は“交換可能性”では?
・PoS採用通貨であっても価値を持てるし、通貨として十分に機能する。・しかし、PoW採用通貨と違って法定通貨の幻想に乗っかりにくい。そのため、幻想の構築がやや困難では?
という風に現在では考えています。(この考えが変わる可能性はいくらでもあります。)